「小諸そば 鎌倉橋店」の華麗なる変身

2017年08月17日(木)1:20 PM

 小諸そばのプレミアム戦略
 フォーラムミカサ エコ前の外堀通りを大手町方面に向かうと、二つのビジネスホテルの間にあるビルに、「小諸そば 鎌倉橋店」があります。中央区、千代田区を中心に展開する日本そばの人気チェーン店「小諸そば」の中でもかなり人気がある店です。

 5月の末頃でしょうか。この店が突然営業を停止し、リニューアル工事を始めました。このリニューアル工事がなかなか終わらず、店舗前のリニューアルオープン予定日の張り紙が何度も張り替えられました。7月中旬予定が7月下旬予定に。さらに8月上旬となり、近隣の会社に勤める小諸そばファンのやきもき、イライラが頂点に達したころにオープン日が8月15日と正式決定。たいそうな工事が行われたようです。完成した店の写真がこのとおり。
 
 かなりの高級店仕様になりました。メニューが増えましたが、価格も少し上がったようです。オープン当日(一昨日)の夕方、空いたところを見計らって行ってみました。店内は黒やダークブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気の造り。スタッフの服装もかつての社員食堂風から高級和食料理店の職人スタイルに。丼等の什器も黒に統一され、券売機もオリジナルの豪華な仕様。
 人がいるところにカメラを向けられませんので、学生アルバイトのサイト(ガクバアルバイト)から写真をお借りします。
 
 スローテンポのジャズのBGMを聞きながら厨房の見えるカウンター席に座り、少し気温が下がっていたので温かいかき揚げそばを食べました。人気の食べ放題のネギが少し薄切りになったような気がしましたが、味は以前と全く同じで大満足。
 店内は通路が広く取ってあり、客や従業員が動きやすいように設計。奥には別のカウンター席やボックス席もありました。動線を意識した合理的な座席の配置に感心しました。立ち食いスペースを無くしても収容人数は以前より増えたような気がします。
 個々の商品の価格は少し上がっても人気は衰えるどころか、かえって人気が上がる気配。客単価を上げる小諸そばのプレミアム戦略でしょうか。女性客や外国人観光客にも受けそうな気がします。どのようにして小諸そばは鎌倉橋店でこのようなプレミアム戦略を取るに至ったのでしょうか。 

プレミアム戦略の伏線 「みよた」「みまき」 
 筆者が小諸そばの経営会社、株式会社三ツ和の従業員から得た極秘の裏情報ですが(内緒です)、株式会社三ツ和は既に従来の小諸そばの高級店を「みよた」(表参道)、「みまき」(赤坂見附)という別の名前でオープンしています。女性客が多い「行列のできる店」としてネットでも話題になっています。小諸そばと無関係を装っていますが、味は小諸そばと変わらないようです。
                グーグルマップ ストリートビューより 
 「みよた」は長野県北佐久郡の御代田町(みよたまち)からつけた名前だと思われます。御代田町は浅間山の麓にある町で小諸市に隣接しています。一方の「みまき」は同じく小諸市に隣接している東御市(とうみし)にある地名、御牧(みまき)からつけられたと思われます。ともに信州そばの特産地です。
 三ツ和はなにゆえ小諸そばという名前を隠して高級なそば屋さんを開いたかに興味が集まります。ネットでも話題になっているようです。あら、極秘情報じゃなかった。(笑)当たっているかどうかは分かりませんが、筆者は以下のように考えています。

 株式会社三ツ和の小諸そばは完全な「立ち食いそば」から出発しています。しかし現在の店は立ち食いのスペースはほとんどなく、座席が主流です。立ち食いスペースがない店もあります。「座り食いそば屋」と言ってもよいでしょう。(笑) 食材も上質でそばも美味しく、サービスも上々。本格的なそば屋と比べても全く見劣りしません。このような小諸そばが高級店化して、値上げをしても全く不思議ではありません。
 三ツ和の経営サイドは消費者の購買行動分析から慎重を期して高級店化をためらってきたのではないかと考えます。小諸そばの長い歴史から、「小諸そば」という名前にはどうしても「立ち食いそば」というイメージが付きまとい、高級な店舗で品質が良くても「B級グルメスポット」扱いうけてしまいます。そのため値上げが客離れにつながると考えたのではないでしょうか。
 そこで、小諸そばという名前を使わない高級店をオープンして顧客の価格感度を試し、自信がついてから「小諸そば」の名前の高級店オープンに踏み切ることにしたのではないでしょうか。このように考えてくると「みよた」「みまき」から、「小諸そば 鎌倉橋店」までの一連の流れが読めてきます。自信をつけた小諸そばが今後続々と良質な高級店をオープンしてくる未来図が見えてきます。スタッフのモチベーションも上がるでしょう。
 値上げといっても実はわずかなもので、小諸そばの本来の品質・実力からいえば高級店でもまだまだ安いと思っています。筆者はプレミアム戦略を大歓迎します。

看板の英語表記が惜しい! 
 鎌倉橋店の看板の右の方に小さなアルファベット文字のゴチャゴチャした英語の表記があります。少し離れて見たら何が書いてあるかさっぱり分かりませんが、近寄って見てもよく読めません。
 しかも文字が浮かし文字になっているため、太陽の光があたると文字が二重になりさらに分かりにくくなります。この表記は外国人観光客向けに書かれたものだと思いますが、工夫が必要です。

 

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