8Fロビーの南国植物2 セオリー無視の大迫力!

2017年11月06日(月)4:50 PM

大型観葉植物のコラボ
「8Fロビーにもっと緑を」という会場利用者の声に応えレンタルの観葉植物を置こうと思っていたら、観葉植物のレンタル業者がセールスにやって来た。カタログを見ながらいろいろ説明を受けたが、面倒なので「お任せコース」にした。当方の注文は「とにかくでかくて見栄えのするものを持ってきてちょうだい」。これだけである。ずぼらな人を相手にする真面目な営業マンは可哀想である。
 7月中旬に業者が初めて持ってきた大型の観葉植物は天井に届くくらいの大きな「アレカヤシ」。かなりの人気商品らしい。立派なもので、正直レンタル料金が安すぎると思った。
 次に10月下旬からアレカヤシに代わって置いているのが、上の写真左側の「カシワバゴム(和名)」。漢字を混ぜると「柏葉ゴム」で、植物の特徴がイメージしやすい。たしかに葉が柏の葉に似ている。なお、文化の違いで、英語では「バイオリンのような葉」、学名のラテン語では「竪琴のような葉」という形容がついているようである。葉の大きさは、30~40センチと大きくて迫力があり、利用者の目を楽しませている。
 一方、現在のこのビルに会場が移ってきて以来置いてある、右側の「パキラ」もカシワバゴムに負けてはいない。かなりの迫力ではないか。この迫力には訳がある。これはそんじょそこらにある、ただの「パキラ」ではない。外観上も普通のパキラと相当違う。

パキラ起死回生の物語 
 このパキラは、2011年に現在の内神田東誠ビルに会場を移した際、ビルを斡旋してくれた不動産会社の社長から移転祝いに戴いたものである。立派な木なので嬉しかったが、植物栽培に無知な筆者にはその扱いが分からない。生来動物、植物にあまり関心がなく、ガーデニングなんていう面倒くさいものは大嫌いなたちである。

 「水をやっておけば良いだろう」ということで、週1回コップの水を1、2杯かけているだけだが、6年以上経過したいまでも、ちゃんと生きている。鉢が大きいので土の栄養分がまだ十分にあるということであろうか。
 光合成その他で、ときには直射日光に当てた方がいいような気がして、3カ月に一度くらいバルコニーまで運び日光にさらしたこともある。しかし後で調べると、パキラは室内で窓側に置けば十分で、暗い場所にもけっこう耐えられるという。夏の直射日光では葉が焼けてしまい、かえって枯れる原因にもなるそうである。またパキラの原産地は中南米なので寒さには弱いという。
 このような予備知識がないのに、真冬の晴れた日にパキラをバルコニーへ持っていって日光にさらしたことがある。パキラを貰ってから約1年半後の2013年の2月初旬の寒い日である。ここまでは無知な人の笑い話で、愛嬌の範囲である。
 ところが、その日バルコニーにパキラを出したことをすっかり忘れて帰宅してしまった。翌日ロビーにバキラがないことに気づき、慌ててバルコニーに行ってみると恐ろしい光景が待っていた。パキラの葉のすべてが元から折れたようになり、黒ずんで垂れ下がっている。異様な姿に絶句した。当日はその年一番の寒さの日であったのに氷点下の夜中寒風にさらしていた。ご臨終と思った。
 パキラの鉢をロビーに戻し数日観察したが葉が元に戻る気配は全くなく、日ごとに落葉が続く。「吾亦紅」という歌の「あなたにあなたに謝りたくて」というフレーズが脳内に流れた。

 しばらく懺悔の日が続いたが、ある日パキラから新芽が出てきた。一つはパキラ特有の五つに編んである幹の頂上の一か所から、もう一つは五つの幹の内の1本の幹の途中から。奇跡が起きたような気がした。パキラの木は死んでいなかったのだ。

普通に見かける観葉植物のパキラは、何本かの株を絡ませてある。三つ編みとか五つ編みである。フォーラムミカサ エコにあるパキラは五つ編み。美観からであろうか、パキラは幹の途中から生えてきた枝は剪定され、編んだ幹の頂点から出てくる枝のみが残される。鶏のとさかのごとく

  新しく出てきた芽は枝となり成長していったが、木が弱っていることもあり幹の途中から出てきた枝も切らなかった。その後編んだ幹の頂上から出た枝は枯れ落ち、下にある幹の途中から出てきた枝のみが残った。残った枝の成長は目覚ましく、幹のように太くなり、一気に木の全体を緑の葉で覆っていく。このようにして野趣に富んだ迫力のある現在のパキラとなった。 
 編んだ幹の頂上から出た枝は、らせん状の幹を通って土の養分を吸収するので効率が悪く、下から出てきた枝に勝てなかったという気がした。現在編んである幹はパキパキと折れそうな枯れ木状態である。
 怪我の功名といってよいか分からないが、ともかく死にかかったパキラは、下方の幹の途中から出てきた枝のおかげで蘇った。

パキラの幹編み考 
 パキラはなにゆえ幹を編み込んであるのか。
 もともと10メートル以上の大木になる木だから、オフィスや店舗に置くためにあまり成長しないようにするためにする工夫とも考えられるが、やはりその特異な形状による見栄えによって人を引き付け、販売を拡大するマーケティング戦略の側面が大きいと思われる。
 バキラは編んでなければ特に個性が感じられないただの南国の木にしか見えない。編むことによって他の植物みられない特別の個性が生まれる。ここに最初に着目した人の商才は凄いというしかない。パキラは現在花キューピットの売れ筋ランキングでは通年で堂々1位となっている。おそらく世界的にも売れているのだろう。中国では「発財樹」(金が儲かる木)といわれ広大な農場で編み込んだパキラが膨大な量で生産されている。(参考:おもしろすぎるぜ 中国で農業)

 パキラの幹は編み込まれているのが当然のごとく思われているが、金儲けのためだけに強引に木の生育を無視したあのスタイルは、個人的にはどうも好きになれない。パキラを一度死に目に遭わせた者に物を言う資格はないが、秘かに叫んでいる。王様の耳はロバの耳~。

  

 

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