新型コロナウイルス感染急拡大を考える

2020年 04月07日
新型コロナ感染拡大を受けて緊急事態宣言へ 
 ここ数日東京都を中心に新型コロナウイルス感染が急拡大している。これを受け本日夕方から政府は「緊急事態宣言」を発令するということである。
 昨日「緊急事態宣言」のニュースが流れてからフォーラムミカサ エコに4月、5月、6月予約キャンセルの電話が鳴り響いた。「緊急事態宣言」という物々しい表現が世間に与える影響は想像以上に大きく、いつ終息するかに関係なく、早々とセミナーや会合を中止してしまう。群集心理は実に恐ろしい。これを止めることは難しい。
 いったん催事を止めた以上、ウイルス感染が終息しても元には戻らない。各所で経済死の屍が積み上がる。
 国内で実施される「緊急事態宣言」は東京都知事がほのめかしたロックダウン(都市封鎖)のようなものではなく、交通機関は止まらず、従来の自粛要請を少し強調したようなものが中心である。強制性が伴うものは医療施設の強制使用や医療用品や食品の収用や保管命令等に過ぎない。にも拘わらず戒厳令が発せられたかのように世間は萎縮し大きく反応してしまう。些細な催事さえも中止され、店頭から物が消える。
 世間の過剰反応が極に達したときに感染拡大は静かにピークを迎える。絶望の淵に光が見えてくる。そのようなものかもしれない。

ここ数日国内でなぜ感染が急拡大したか
 新型コロナウイルスには1~2週間の潜伏期間があるので、現在急拡大してきた感染は1~2週間前の事情をみなければならない。当時は国民に自粛疲れあり、若者の夜間会合や外出が取り沙汰された。3月20~22日までの連休があり行楽地も賑わった。一気に緊張が緩んだ感がある。ここで感染が進んだことも考えられる。
 3月25日の小池東京都知事記者会見、28日の安倍総理の記者会見で皆が気を引き締めたとすると、今後は感染者数が減っていく可能性はある。
 急拡大したもう一つの理由は我が国の海外渡航制限の甘さである。ヨーロッパが爆発的な感染拡大中であるにも関わらず、この期間に旅行に出かけ空港検疫で感染が判明する例が後をたたない。関西の大学生の卒業旅行が最近話題となった。
 感染力を測る疫学上の用語に基本再生産数(R 0:アール ノート)や実効再生産数(R1)という概念がある。
 感染者の個体群を調べた数理モデルのようである。実効再生産数は1人の感染者が何人に感染させるかという2次感染の平均値であるが、日本の場合には大体1以下で推移している。つまり1人が移す感染者は1人を下回るということである。
    
ハザードラボより
 この実効再生産数は下がり気味である。しかも厚労省・専門家会議の見解によると感染者が他人に感染させる例はあまりなく、80%の人は誰にも感染させないという。とするならば、ここ数日の感染拡大はどういうことであろうか。3、4日で感染者は倍増している。自粛疲れによる緊張のゆるみだけでは説明できない。
 感染急拡大の主な理由は感染拡大中の海外からの渡航者によるものではないか。新型コロナウイルスはイタリア、スペイン等で、武漢で発生したオリジナルのものから伝染性が強くなり猛毒性に変異している可能性がある。これを甘く見過ぎていたのではないか。「感染経路が不明なものが増えている」という報道があるが、感染経路が明らかなものについての詳しい報道は今日まで全くなされてない。どうも何かが隠されているような気がする。
 外出自粛要請等は不徹底だった渡航制限の失敗を隠す側面もあるかもしれない。自粛等は、本当は大した効果が期待できるものでないかも知れない。先日の安倍総理の記者会見では今後は水際対策を強化していくとの事であった。成果を見せて欲しい。

なぜ回復者数(退院者数)があまり増えないのか。
 感染拡大が止まり終息に入ったと我々が感ずるのは、感染者の数より回復者の数が増えてくるときである。筆者は毎日発表されるデータを詳細に見ているが、新たな感染者の数が300名を増えても、回復者(退院者)の数は僅か9名という日もあった。がっかりする日が多い。
 回復者(退院者)が大きく増えないのはどうしてだろうか。日本では対症療法が主で、治験例の少ない、効果のある治療薬であるアビガン等が最後的手段として使われているからでなかろうか。
 新型コロナウイルスの発生地の中国では、日本で開発されたアビガンのライセンスを得て大量に生産して、多くの患者に投与して成功を収めたようである。中国で行われた臨床結果ではアビガンを使った人は4日でウイルスが消えたという(開発者の白木公康教授の話)。MBSニュース
 先日の安倍総理の記者会見では、アビガン投与で「改善例が見られる」とか、他の有効な薬についても、試験的投与とか臨床研究を拡大していくとかという話であった。いまはそのような悠長な話をしている場合なのか。
 効くことが分かっている薬を、どんどん実践的に使って患者の命を救い、一日も早く感染を終息させる局面ではないか。
 加藤厚生労働大臣が治療薬「アビガン錠(ファビピラビル)」使用の方針を発表したのは2月22日である。あれから1ヵ月半を経過している。患者治療のスピードはあまりにも遅いと言わざるを得ない。アビガンは世界的のも注目され多数の国からオファーがきているのに、開発国の日本がこの調子では製品価値にも影響が出てくる。
 この点では中国のスピードを見習うべきである。
  国民は回復者が毎日数百人規模で増えてくるのを見、感染が終息に向かうことを確認し安心したいのである。

※4月11日(土)、12日(日)は臨時休業とします。会場への連絡はメールでお願いします。
 

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