新型コロナは再流行したのか? 創られた「第2波到来」の奇々怪々。

2020年 08月03日
6月下旬からのコロナ「感染者」急増の背景
 新型コロナ感染が収束の傾向が見えた5月末頃緊急事態宣言が解除され、自治体の休業要請も解かれた。世の中に安心感が広がってきたようで、当会場にも新規の予約が入り始めた。ところが、胸をなでおろしたのも束の間で、6月下旬から突然新型コロナの「新規感染者」が増えはじめ、7月から爆発的な感染者急増となった。ここ数日は全国で「新規感染者」が1000人を優に超える事態となる。
「感染者急増」に狼狽した顧客から続々と予約キャンセルの電話が入る。この間開催した会場で行われるセミナーでもセミナー参加者の直前キャンセルが相次ぎ、セミナー主催者の呻き声が聞こえてきた。
「感染者急増」の主な原因は端的にいえば、PCR検査(遺伝子検査)をべらぼうに増やしたことにある。
 
 厚労省の連絡文書によると、かつてのPCR検査では37.5度以上の発熱が続き、CTで肺の影を見たりして新型コロナ感染の疑いがある人、有症状者で感染症患者との接触歴がある人等が対象となり、保健所の許可を得て検査が行われた。
 ところが東京都では感染者が目立った「夜の街関連」の検査を強化するということで、従来とスタンスを変えPCRの積極検査に乗り出す。新宿歌舞伎町等いわゆる夜の街で、一人でも感染者が出たらホスト全員検査という集団検査を行い、さらに対象者をどんどん広げるという姿勢に出てきた。その結果PCR検査で陽性者が続出した。この東京都のやり方が全国に広がり、今日の「国内感染者激増」という事態となった。
 PCR検査は、口や鼻の粘膜や唾液から抽出した特定のウイルスの遺伝子の一部を大量に複製させることによって、ウイルスの存在を検知する検査で、最近の検査機器では検体のウイルスが2、3個程度でも検出できるという。厚労省の基準では6個以上が検出できれば「陽性」という。
 新型コロナ肺炎の症状がでてくるのは10万個、100万個という単位のようなので、ごく少量のウイルス保菌者は必然的に無症状感染者となる。従来と異なる検知の仕方で大量に生み出されたこのような「無症状感染者」が出てきたことを果たして感染者が増えてきたと言ってよいだろうか。再流行といえるであろうか。検査母体が6月中旬までそれ以降が全く異なるのである。新規感染者のチャートでは、再流行(2波)のように見えても感染状況は従来とほとんど変わっていないのではないか。死者が増えず、重症者も「新規感染者増加」に比例して増えていないのがその証左とはいえないか。こうなってくると新規感染者チャートは6月中旬までと下旬以降では連続性を欠き、そのチャート解析など全く意味がない。
 従来の検査では、何らかの感染の症状があるものを検査したので、PCR検査の結果「陽性」となったのはほとんど真性の「患者」であり、これを隔離して治療し回復させてきたが、昨今のPCR検査の陽性者はほとんど無症状という。このような発症していない、患者といえない無症状感染者を「新規感染者」と呼び、その増加に学者もメディアも大騒ぎする。何かおかしくないか。

PCR検査はなぜ従来のやり方を変え、積極検査となったのか。
 日本では医療崩壊を防ぐため、むやみにPCR検査をせず、重症化しやすい人の治療を医療のキャパシティの内に収めて死亡者や重症者を減らし、マスク着用や「三密」を避ける等の対策で感染拡大を抑制してきた。欧米に比し死亡者が2ケタも少ないこの日本式システムは世界的にも評価が高かった。しかしながら6月下旬から従来のスタンスを変え、東京都を中心に無症状でも積極的なPCR検査を実施することになった。
 このスタンス変更の理由について国や自治体の説明はない。推測するに以下のようなものであろう。
 感染状況に不安を感じPCR検査を希望しても、病院や保健所が取りあってくれずたらい回しにされ、なかなか検査してもらえないという批判があった。そこで感染が縮小し医療体制が整ってきたので、このような批判に応えて検査を容易にしたということが挙げられる。
 また、夜の街に感染しても重症化しない若者が安易に出入りし、これが家庭内感染、職場感染の引き金になるので、地引網のように幅広く網をかけウイルス感染者を捕捉し、感染源を断つということを考えたかもしれない。
 いきなりの「感染者激増」には閉口し、個人的には従来のやり方でもかまわないと考えるが、このような積極検査の意義を否定しようとまでは思わない。

感染状況は悪化し危険な状況となっているか。
 WHOは当初「無症状者が他の人に感染させるのはとても珍しい」として無症状者からの感染に否定的であった。
                     Twitter WHO/Media Briefing
 しかし世界中の専門家から異議が唱えられ、その後「無症状の感染者も症状のある感染者に近い割合で周りの人に感染させている可能性がある」と見解を変更している。
 それではこのような無症状感染者がほとんどの「感染者激増」で日本は危険な状況になっているか。
 無症状感染者といっても検体ウイルスが6~7個の陰性者に近い無症状の陽性者から発症寸前の陽性者までいろいろいると思われるが、国際医療福祉大学の高橋泰教授は、公表データを使って「感染7段階モデル」論を展開している。Gooニュース 
    
大筋は以下のとおり。
新型コロナウイルスは、初期から中盤までは、暴露力(体内に入り込む力)は強いが、伝染力と毒性は弱く、かかっても多くの場合は無症状か風邪の症状程度で終わるおとなしいウイルスである。しかし、1万〜2.5万人に1人程度という非常に低い確率ではあるが、サイトカイン・ストームや血栓形成という状況を引き起こし、肺を中心に多臓器の重篤な障害により、高齢者を中心に罹患者を死に至らせてしまう。

 繰り返しになるが、6月下旬以降の「新規感染者急増」の死者が増えず、重症者も微増に留まり「新規感染者増加」に比例して増えていない。危険なウイルスが市中に蔓延し、8割おじさんのネズミ算で国民が何十万人も死んでいく状況ではない。「おとなしいウイルス」(ステージ0-4)が主で、ちっとも危険な状況になっていないのである。
 
 政府首脳(菅官房長官、西村経済再生大臣)は「緊急事態宣言」を出す段階ではないというのも、このような状況を踏まえてのことだと思われるが、結論しか言わず、あまりにも説明不足といわざるを得ない。国民を脅かすだけでなく安心させるのも国政を掌る者の役目である。
 メンタルが破壊され鬱になっている国民が見えないのか。正常化バイアスがかかっている無知な国民は脅かすに限るというこれまでの政治家や専門家の安直な発想が群集心理という怪物を誤って動かしてしまっている。
 西村大臣は経済を動かしていかなければならないことを強調するが、国民を恐怖に陥れたままでは緊急事態宣言を発しなくても経済は回らない。誰も外に出てお金を使わない。政府首脳や専門家会議の面々はここを基本的に分かっていない。異様な空気が国を覆っている現実を見なさい。
 国の経済支援はありがたいが、経済が動かなければいくら資金の支援をしても焼け石に水となる。
 我が国はどこに向かおうとしているのか。
 

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